【再会】 002

「どうしたの?お腹でも痛いの?」と声をかけると
顔をあげて僕をみて、びっくりしたような顔をして少しの間固まってしまった。
そりゃそうだ。夕方の人気のない公園で見ず知らずの男に声をかけられたのだ、びっくりするでしょうとも

やがて女の子はまた顔を伏せて
「いえ、大丈夫です。とても悲しいことがあったので…」
と言った。
「僕でよければ相談にのるから話してくれませんか?」
何かの小説か漫画でもあるまいし、普通そう言っても
「いえ、大丈夫ですから」と断られて終わるだろう。
でもその子はゆっくりと話し始めた