【後悔】 003

再び目の前に女神様が現れた。
僕は懇願した。
タマに会いたい。
天国でも地獄でもどこでもいいからタマのいるところに行かせてくれと。

女神様は首を横に振った。
どんな理由であっても「神を恨む」とつぶやいてしまった僕の願いは、もはや聞き入れられないのだという。
僕はひどく後悔した。

そして僕は女神様にもらった五郎としての1年間を終え、再び転生した。
ブタになり、カラスになり、ボウフラになり、カブトムシになったが、タマとは違って前世の記憶は残っていなかった。