【幸せな日々】 004

”珠美は、あんたに「タマ」って呼び捨てにして欲しいらしいよ。
「珠美」じゃなくて「タマ」。そう呼んでいいのはあんただけなんだって。
なんかね、よくわかんないんだけど、要するにあんたはあの子にとって特別なんだよ。”

 

「何て書いてあったの?」と聞く珠美ちゃんに僕は小さく深呼吸をしてから答えた

「なんでもない、そろそろ帰ろうか……タマ」

その時、僕はとっても照れくさくて、とっても恥ずかしそうな顔をしていたと思う。
珠美ち…タマは、僕よりもっと照れくさそうで、
でもとっても幸せそうな顔をしていた