【タマの告白】 001

 

私はね、何世代か前の前世、猫だったの。
五郎さんに飼われてた。
五郎さんは私に「タマ」という名前をつけてくれた、
とても優しくしてくれて、私も五郎さんのことが大好きで幸せに暮らしてた。

でも、ある日、私は交通事故で死んでしまった。
悔しかった。後悔した。
幸せな日々をくれた五郎さんに「ありがとう」を言えなかったことをとてもとても後悔したの